身を持って

真面目な鍼灸師は患者に施す治療を先ず身をもって体験します。鍼灸師は自分に鍼をしたり、お灸をしたりして、患者に「アドバイス」する運動など自分でもします。そうしてから前述の「先生」=「先に生きる者」役割を果たすようになります。
そして自分はされたくない治療を必要なければ患者にも施しません。
それ故に治療者の治療 - 大きく言えば存在 - は説得力あります。

私は個人的「響く鍼」が余り好きではないので、どうしても必要だと考えない限り患者にも響く鍼をしない方針です。

10年ほど前に自転車の事故で手術を受けることになりました。その体験で術後の状況を非常に良く分かるようになりました。この体験なしで昔病院で行った研究(鍼治療で術後疼痛管理)を行った最中で患者に大変未熟な発言し、姿を見せたのは反省しています。
また、2年前に別の事故でも「身を持って」何が大事かが良く分かりました。
自転車: 地球のため

同じ事は「運動」(→自転車を参照下さい)にも言える。常に患者に運動を進める私は何もしなければ可笑しい。