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医療費の「抑制」

ドイツ人鍼灸師の戯言・・・  

最近大変な話題です。多数の賢者が多くの解決方法やアイディアを提供し、合同で知恵を絞っているようですが、それらの方々はもしかしたら臨床現場知らないじゃないかと言う気がする。 先日類似の内容を経済新聞にも投書したが、どうやら取り上げなかった。 

 年々に増えつづけて医療費を少々抑制(その増加率のこと)をしたいようでしたら、最終的患者の負担になるあらゆる措置を取る前に一度医療現場の「習慣」や「常識」を考え直す事を進めざるを得ない。○○大学教授に調査依頼するのではなく、一般庶民の「医療消費者」あるいは医療現場で働いているスタッフから「事情聴取」する。医者以外! 

 私の臨床経験では例えば肩の痛みを訴える患者が整形外科にかかった時、医者は触診や理学検査を試しもしないで先ずMRI撮影を注文した。病態は(無料?)の触診で充分把握できたにも拘わらず、凡そ4万円がかかる検査が行ったが、得られた情報は触診や理学検査を勝る物ではなかった。点数稼ぎだとしか考えられない事態。職人気質はどこに行ってしまったでしょうか。このような「医療」スタイルが全国のレブルで「常識」として行われているので、発生する「無駄」の医療費は天文学的な数字になるでしょう。

  または処方の無駄も極めて多い。特にお年寄りでしたら、一方正体充分理解していない薬剤を処分する患者もいる。一方もういらないお薬はいつまでも処方しされるのも日常の臨床事実です。そのような形で無駄使いされる薬剤の全国で一年を通して兆単位に違いない。(当然、その実態を明かす調査は私が知っている限りないようです!医師会、製薬会社、厚生省などの幾つかの団体はその実態を知って欲しくないかもしれない) 

 更に、確かな情報によるが、医院を経営している医者は税金対策として「医院」を「医療法人」として登録し、自分自身に月給200-300万円を与える!月に300万円程頂かなければならないほどの仕事はしないと確信すると同時にその額も当然最終的医療消費者が払う(医療保健として)。 真面目に一生懸命働いている医師も沢山いると信じたいが、上記の状況も決して「例外」や「珍しい」事ではない。医師会や厚生省がこの状況を維持しようとしていることも残念ながら否定できない。 どこを削ってどのようなサービスを維持するかを少し考えて欲しい。

医療とお金

一方社会福祉に掛かる財源が既に足りなくて、将来が大変だと言われて、他方で「先進医療」(大変お金のかかるもの)と「医療産業」が進められている。先進医療は想像が絶するほどのお金が掛かるから、それを提供する会社や施設は喜ぶ一方で社会に大きな負担をかけることになる。無論裕福の人しか受けられない。又医療産業は一つのビジネスであっては結構ですが、本来「病人」、或いは病を装う/想像する人がお客さんとして必要です。言い換えれば、人々はなるべく病気になって貰う事はビジネスの基盤だ。

私は日頃お薦めする日常生活の中で自分なり意図的「不便」なものを見出し、それを「健康法」にするのはお金も掛からないし、特定な場所も決まったファッションも要らない。要するにビジネスは生まれてこない。どちらかと言えば現在行われている「健康ビジネス」を妨害しているようなものだ。

そう言うわけで企業/国/団体(医師会など)/保険会社などは私が常に発している戯言に興味がない - 敵対心までありそう。しかし、我子は現在既に加齢し過ぎた社会を支えるにはかわいそうと思われる負担が押して付けられている。私の戯言をもう少し耳を貸していただければ、そして東洋医学の知恵に目を向けてしまえば、現在年間(保険部分)約40兆円の医療費が大幅減少(25%??)させることが出来ると信じる。