医療 さて、最近単に色々な問題が発生しているだけではなく「医療崩壊」と言う概念まで発展してしまいました。それ故に上記の「東京宣言」が発表されたでしょ う。医療費が高い、介護費も高い、高齢者の割合も持続的に上昇します。時期に医療制度そのものを支えきれなくなり、崩壊するだろう・・・ それは第三世界貧困地域/社会と同様です。ご存知のようにWHOは1980年代に「HFA2000 = Health For All by the year 2000」(全世界の人々に2000年度まえ健康な生活を提供する)と言う計画が考案され、その実行の可能性を探るため色々な調査もされました。調査結果 は “Traditional Medicine and Health Care Coverage”, WHO 1983(世界伝統医学大全、1995)、R. Bannermann, ISBN: 4-582-51311-5に纏められ、出版されました。結論:現代医学(西洋医学)だけでは世界の人々に健康な生活を提供する事は出来ません!その結果 は既に25年前に明らかになりました。今日「医療後進国」(以前私が書いた文章:http://www.einklang.com/download/behind.htm) になった日本そのような25年も前の知識を目覚めなければなりません。 更に、「医療」とは裕福階級の世界にしてしまうのは決して得策ではないでしょう。つまり、医学部に入りたいにしても、先ず金銭的にかなりの余裕がないと 医学の勉強は不可能になります。そして医師になったら先ず金銭的な心配は一切要りません。先日テレビで「医療崩壊」を話題にした番組中ある医者が以前病院 に勤めたが、その仕事は余りにも大変ですから退職した。その後「フリーター」と言われる形 で仕事しました。それによって収入は以前よ りも50%上昇した:年収=6000万円、以前は4000-4500万円。それはご立派です! 年収=6000万円=月収が500万円! 私の治療院やっと年の売り上げが300万に達しました。翻訳の仕事分と合わせて年収が4-500万。しかし、親は子供を医学部に入れるためのお金があるだ けでは、卒業する医師はその素質があるとは限りません。日本は自分の医療制度に対して何らかの危機感があれば、先ず優秀の人材を作る教育課程を見直し、そ の教育費を税金(?)で賄いながら医者になる素質/人格のある人材を育てて、医師の仕事は職人の仕事だと再認識し、そして職場の労働条件(臨床-当直-臨 床=36時間勤務)をもっと人間らしくしたほうが良いでしょう。 少々脱線かもしれませんが、ドイツ語では「仕事=職業」は “Beruf” と呼びます。この単語は「”Berufung” = 召命」から由来します。もし医療従事者になるのは上記の「召命→使命 = “Berufung” =天職」だと信じるようでしたら、患者の為命を捧げて全力尽くすのは当たり前です。ただ、医療従事者も人間ですので、体力の限界は あります。無理の勤務体制の為に体を壊してしまえばこそ、患者の最大の迷惑になります。患者にそのような迷惑をかけないため、適切は休みを頂くのはどこに も悪くありません。同僚など(病院の人事部を含む!)もこの人は上記の意味で天職を従事すると分かれば、少々休んだりして批判は出ないはずです。
健康と統合医療 先ず、健康に関してWHO(世界保健機関)の憲章前文では「完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」(“Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.”)と定義されている。つまり、バランスが取れたら状態を言い、そのバランスが失われた時、全ての側面から取り戻す努力が必要だ。 このような「包括的」な観点をもつ医療は昔から医療の原点でもある。最近これが「統合医学」又は「統合医療」(integrative medicine)と呼ばれ、世界中の注目を浴びている。しかし日本に於いて相変わらず西洋医学(保健医療)と他の医療体系(例えば東洋医学)の「混合医療」は禁止されている。西洋医学に完全頼り切っている。但し、その体系は論議の余地のないほど極めて高価で高度の技術をようする。その目標を実現に当たって要求されるリソースを考えれば国民のためになるとは思えない。WHOはこの問題を既に1983に出版された ”Traditional Medicine and Health Care Coverage” (日本語版:1995「世界伝統医学大全」) 取り上げた。世界各地の人々の保健を充実したいならば、その地域や文化に従来から利用されている手段を検証し、十分の利用価値を裏付けるものなら最先端の技術と統合しなければならない。後にこう言った概念を踏まえて”HFA2000” (Health For All by the year 2000、全世界に於いて)計画が発表された。2004年現在でも実現まで至っていないし、高価の西洋医学のみでは不可能だと判断せざるを得ない。
一人の患者に多数種の薬を処方されるのも一般的ですが、それぞれの薬品が認可されるために行われる臨床試験において大体一種の薬しか検討されない。薬物相互作用に関して2種、多くて3種までが調べられる。同時に8種や10種、場合によって異なる医療機関に重なるような薬を処方される方においてこの組み合わせはこの患者に於いて本当に安全かどうか誰も知らない!これこそ先進国が目指しているEBM (evidence based medicine) で示されている目標より遅れているかを証明している。
森戸海岸に “Scapes” と言うホテルが建てられた後に、そのホテルに連絡した事ある。ホテルのHPから表現を借用する:「穏やかな海と深い森を湛える」のような場所が好き。本来漁村のままであればなおさらに良いでしょう。鍼灸師として私は特に「自然」や「生態」等の概念に関して頻繁に考えるのは仕事柄でしょう。その観点から貴社のホテルは葉山町の自然環境を少なくとも乱して、若しくは破壊している印象が極めて強いです。もし「calm blue sea and deep green forest」に魅力を感じるようでしたら、どちらにも真四角の形態は存在していない事にも気づいていただければありがたい。貴社のホテルは真四角で灰色/黒、前面殆ど黒のものです。それは「blue sea and deep green forest」と調和する「本質を捉えたデザイン」と本当に信じているのでしょうか。昔の日本建築巨匠の伝統と精神は何処に消え去ったでしょうか。海岸から見れば真四角の黒いコンクリートブロックは眼にも心にも痛々しく写ります。お客さんは中にいるから自分(ホテル)のが見えないで海の眺めを楽しめるため、町民はその何ともいえない姿を耐えなければなりません。「a sophisticated façade, that excites the adult sensibility」:私も一応「成人」のつもりですが、上記の通り私の「sensibility」はどちらかと言えば苦しめられています。車庫に並んでいる殆ど東京ナンバーの高級車でいらっしった方々のsensibility がexciteするでしょうか。それともこの黒いコンクリートブロックは自然界と全く調和しない事を感じないようでしたら、残念の気持ちで嘆きたい。