Category: 鍼灸

治療例

現時点ここに乗せるものがない。その内 →「鍼灸 – 治療の話」 (専用ブログ)に掲載する予定。

写真: 専門学校に行った頃弓に使う壊れた矢(竹)で作った「鍼の筒」。その中に鍼管と鍼一本が入っている。どこでも鍼の片手操作できるように常にどこかのポケットに入っていた。

禅語=「歩歩道場」 - いつでも、どこでも修業

お灸 - その技術と応用

私は「灸式」な人間
無論この表現は「旧式」と書くべきでしょうが、私はお灸が好きだから敢てそう表現する。
お灸と言う数千年間の実績を持つ民間療法のお蔭で大勢の人は救われた。既に出来ていた病気を治療したり、未だ病気になっていないもの予防(「未病治」と言う故事がある)や国民の健康維持に大いなる貢献をした。
私は大変旧式な職業を営んでいるものですので、体調が不良の状態に傾いてしまい、あるいは特に問題がなくても予防のため自分にお灸する。もしかしたらそ れは「健康増進法」に寄り添っているかもしれない。歯医者に行くと朝晩に10~15分を掛けて丁寧に歯磨きしないと歯が皆腐ってしまう事が常識とよく言わ れる。それに比べて健康維持と予防のため一日一回足の三里にお灸するのは5分で終わる。

写真: 専門学校に行った頃竹の節で作った灰皿。今まで約30年間愛用して来た。

Timeless – priceless

最近目にした治療に関する広告は例外なく時間を細かく「分」単位で指定する。私は患者を分単位で診る能力がないので、治療が終わるまで掛かる時間を指定しない。悩みの多い患者の場合治療時間が長くなるが、「超過料金」などは取らない。そういう意味では私の治療は “timeless” (時間で計り知れない)であるからこそ “priceless” (お金で買えないほど非常に貴重)でもあるかもしれない。
現在実際の状況は異なっても、且つで日本の医療に強い影響を及ぼしたドイツで昔「外来診療」を “Sprechstunde” と言った。直訳では「話す時間」です。

写真: 治療院に使う鉄瓶。いつまでも変らぬ。冬も夏もぬくもりあり

鍼は痛くない

鍼もまた類似の誤解されていると思う。それもまた何かの陰謀のでしょうか。通常の治療に使う所謂日本の「標準」の鍼は3-4cmほどの長さ、ポピュラーの太さは東洋人の髪の毛より2/100-4/100ほど「太い」。顕微鏡がないとその差が認識できない。そのような鍼は特に初対面の際2-3mmほどしか刺さないことが多い。通常には何一つ感じない。鍼刺されて気持ちよく寝てしまう患者が多い。

写真: 上記で説明した長さ39mm、直径0.018mm(髪の毛の2/100分「太い」)が2-3mmまで刺され、自分の重さで倒れている。鍼の先端が皮膚を少々持ち上げている事が見える。そのように刺された鍼が入ったまま散歩も出来る!

お灸はご褒美

お灸の事を言うと大半の人は何かの体罰や拷問を連想するようになった - 過去150年の間。それは私にお灸の評判を意図的に悪くするような陰謀に聞こえる。しかし、やり方は多数です。余り熱くない、全く熱くないやり方ある。

お灸の効果を一度体験出来たら、体罰ではなく、ご褒美になる。私は個人的何か問題があれば、お灸は常に第一選択だ。

写真: 次男が一歳半の頃「お灸しましょう」の掛け声に答えて、見せているポーズを取った。注目して貰いたい事:周りに大人3人が次男を押さえ込んでいる訳ではない。お灸をして貰うに志願している。あれほど小さい子供は熱い/痛いお灸に志願する筈はないでしょう。

因みに、うちの子供に生まれた日の内にお灸した。矢印で示した同じ場所に。

治療手段

鍼を刺そうとしたところ

通常の置鍼(鍼を刺して暫くそのまま置いておく);
二本の鍼の間に電気を流す(短時間の微粒=パルス療法)(滅多に使わない);
鍼をやや深めに刺して、手で操作する=手技鍼;
小さな艾の塊を直接皮膚の上に燃やす;
敏感な人に艾の下に敷き紙を敷いたりし、間接的なお灸を行う;
温灸 - 艾と体の間に物(生姜の輪切り、や貝殻)を挟み、火傷しないお灸
指圧
マッサージなどの手技療法

写真: 待合室の風景;そこは時々変る

治療内容

鍼治療は極細い金属製の鍼を利用する。流派や考え方は多数あるが、一般的鍼は浅く(2-3mm)或いはやや深めの1cmほど刺され、そのまま暫く放置される(置鍼)。必要に応じて(深い所の筋肉を解すため)もう少し深く刺す場合もある。私個人の好みでいずれの場合患者に鍼による不快感、痛みそして良く「好ましい」とされる「鍼の響き」を与えない。
お灸の場合極小さい艾の塊を皮膚の上に載せて、燃やすが、火が完全に皮膚まで燃える前に指で囲む事によって火を消して患者に余り熱い思いをさせない。このようなお灸は新生児や乳幼児にでも施せるから、大人には全く問題が無いはず。

写真: 治療院の駐車場から見た前面。建物は大分老朽化しているが、それはこちらから何もできない。

鍼灸治療は『何が出来る』でしょうか。

鍼灸治療は現在金属製の鍼で物理学的な刺激と艾で温熱的刺激を通して体に影響を及ぼそうとしている。狭義では物理療法の一種だ。人間のみならず動物(植物で刺激の伝達や反応が異なるが、基本的「外界から刺激あれば反応する」事)もそう言った刺激に対して多かれ少なかれ反応するように出来ている。
鍼灸治療は今までないものを新た体に「追加」するよりも、本来体(精神を含む!)の機能を調整したり、高めたりするだ。
「機能」はキーワード。
病は大きく「気質的変化」(例えば骨折→体に構造上の変化がある)と「機能的変化」(構造は健全ですが、その働きは一時的不良)に分けられる。鍼灸治療は「気質的変化」に然程影響(骨折の所に鍼をしても、骨が即座に付く事はない)を及ぼせないかもしれないが、短期的・長期的乱れている機能を整える事は出来るでしょう。

写真: 何年前に神奈川新聞が取材に来た時写真家に採られた物。

山の治療

治療の拡大解釈

本来私はやるべきでもないかもしれない、逆に怒られる事も予想されるが・・なんとなく放って置けない。
自宅の近くの山は荒れ放題させられている。既に太い枯れた枝が落ちて、「麓」の民家前に停めてある車に当たり、損害をもたらした。その家に小さな子供二人いる。子供に当たったら大変!
そこで「独断」で斜面に生えている木に巻き付いて来た蔓を切ってしまった。そうするとそれらの木(横幅200mの領域、三日ほどかかった)が枯れるのは15-20年ほど先伸ばせるでしょう(その時私は75-80歳・・もう一度出来るかもしれない)。
鍼灸師は単に収入のために「仕事」をするよりもう少し上位の存在になったる・・・という夢(=妄想)を抱いている馬鹿な事ばかりやっている、恥知らずドイツ人鍼灸師。
(ブログでもっと写真乗せられるので、今度そちらで)



“Extended interpretation” – treat the mountain(s)
For my friends who do not read Japanese, here the English version of a short note I posted under “Clinic” in Japanese.

This is basically not my job and I may even expect to get in trouble for it .. but I just could not leave it alone.
Near my house there are mountains “left to rot in hell”.
Already 2 m long, arm-thick dried branches have fallen down and damaged the car in front of the house at the foot of these slopes.
There are two small children in that household. What if those branches would have hit the children?

For those reasons I took it upon myself to go in there cut the vines choking the trees up there.
Working on a 200-m wide strip of mountain took me 3 days.
Hopefully that will postpone the death of the trees by 15-20 years. Maybe I can go in there again, before the trees die.
By that time I will be 75-80 years …

Among all the crazy ideas I have (and that constantly get me in trouble) is the concept, that an acpuncturist
should maybe not only try to make money by treating paying customers, but also CARE for his/her community in a little wider sense.
Well .. crazy. I know …

One of these days I will post a series of pictures on my blog to illustrate.
Here just one picture. The cut vine is as thick as a slender female leg!